MATERIAL
組子
釘をいっさい使わずに、細い木片を組み合わせ、緻密な幾何学的紋様を生み出す木工の伝統技法である組子。和室の欄間や障子などに用いられることが多く、古くは飛鳥時代に建てられた法隆寺にも組子細工が施されていた。杉や檜などの針葉樹の木片を組み合わせてできる模様は、200種類以上にも及ぶ。わずか0.1㎜でもずれがあるとうまく組むことができないため、精密な加工技術や木の性質、良質な材の選別などの知識も必要となり、一人前になるまで10年はかかるという。木目の美しさもさることながら、繊細な模様が作り出す光と影が、空間をも美しく彩る。
MANUFACTURE
吉原木工所
1958年、島根県浜田市で創業。山間部にある工房 で、初期は婚礼家具、現在は障子や組子などの建具 を中心に製作。2代目を継いだ吉原敬司は「職人が 誇りを持って働ける環境を」と設備を刷新。緑に囲ま れた開放的な工房に、職人を志す若者たちが多く門 戸を叩き、日々研鑽を重ねている。
CARE
使用上のご注意
・手仕事のため、商品一つ一つのできあがりに差異があります。
・製品は、安定した場所、邪魔にならない場所でご使用ください。
・水で濡れてしまった場合は、よく乾かしてください。濡れたままにすると、カビが発生してしまう場合があります。
・柔らかい白木を主材としておりますので、丁寧にお取り扱いください。
・ほこりを取る場合は、静電気で吸着する羽根タイプの掃除用品でやさしく撫でるか、エアスプレーなどでほこりを吹き飛ばすようにしてください。
・汚れが付いた場合は、かたく絞った布巾で取り除いてください。
・変色や劣化の原因となるため直射日光又は熱を避けて保管してください。