MATERIAL
江戸切子
東京都(江戸)で作られている、華やかで独特なカットが施されたガラス工芸品。ガラスに集まる光を煌めかせたグラスや器などが人気。明治時代に、イギリスから指導者が招かれ、日本の伝統的な文様のカットと色とりどりのあざやかな色による技術が確立された。その伝統は現代にも受け継がれており、東京都や国の伝統的工芸品に指定されている。
MATERIAL
東京くみひも
日本の組み紐の歴史は、中国より渡来したといわれる飛鳥時代に遡る。
武具の一部として発達し、戦いにも耐え得る堅牢さが特徴で、丸台、綾竹台、角台などの組み台を使って組み上げられる。その堅牢さから用途が拡大し、17世紀以降は庶民の日用品である帯締め、羽織紐、髪飾の緒などにも用いられた。
東京くみひもは武家社会と町人文化の影響を受けた主張し過ぎない色合いを特徴とする。
MANUFACTURE
清水硝子
1923年創業、今年100周年を迎える江戸切子工房。戦前から続く工房は珍しく、長年大手ガラス食器メーカーの生産に協力し、カット研磨技術を磨いてきた。近年は自社製品の開発、建材やアクセサリーへの江戸切子活用など、食器に留まらないものづくりを行う。東京スカイツリー®のエレベーター壁面の装飾パーツも手掛けた。
MANUFACTURE
龍工房
家業として130余年、現代の名工・福田隆のもと、日本橋にて組み紐を製造する職人集団。着物の帯締としての組み紐をつくり、絹糸の染色、デザイン、組みまでを一貫製造できる数少ない作り手で、梨園、茶道界からの支持も厚い。皇室の帯締から海外メゾンとのコラボまで幅広く手掛け、常に新たな組み紐の可能性を追求する。