正方形は静かに大地に根を張り、円は天を巡って動き続ける。陰と陽、静と動、地と天――本来かみ合わないはずの二つの間に生まれるのが、八角形である。
古代中国の易は、この形を天・沢・火・雷・風・水・山・地という自然界のみならず、家族・性質・方位を巡る八つの摂理を八卦として読み解いた。角を持ちながら円に近づき、直線でありながら回転を感じさせる。
AMUAMIでは石英ガラスで八卦を形に表した。窓辺や棚に置くと、朝の光と夕方の光とでは、同じ八つの面がまったく違う表情を見せる。視界の端で、意識せずともうつろい続けている。